2012年8月6日月曜日

amazarashi/0.6




1.光、再考
「amazarashiって何?」って人はとりあえずこの曲を聴けば分かる。この曲に共感に近いものを覚えればamazarashiの大抵のアルバムは名盤になりうるだろうし、反対に中二病の戯言と見なせば、すべてが糞盤に感じる。
ひたすら人生は暗いけど、希望を捨てないで。そんな感じの曲。

2.つじつま合わせに生まれた僕等
このアルバムの仲で一番好きな曲。人間の醜さと悲壮感を歌っているような、そんな歌詞。

3.ムカデ
前二曲とはうって変わってハードな演奏。可もなく不可もなくといった感じ。

4.よだかの星
1分52秒。短い曲。綺麗なインスト+ポエトリーディング。

5.少年少女
最初はポエトリーディングから始まる。無限の可能性が広がっている少年少女だったあの頃を回想している曲。

6.初雪
離ればなれになった男女のことを歌った曲。悪くないけどamazarashiにしてはキレイ過ぎるというか、普通。
7.光、再考(DJ KRUSH remix)
あまりクラブミュージックには明るくない自分でも知っているDJだが、これは完全な蛇足。必要性が感じられない。


総評.
最近割と注目されている青森県出身の二人組バンドamazarashiの1st。
楽器の構成自体はギターベースドラム+キーボードと非常にシンプル。

音楽性自体はポエトリ的というか、フォークのような歌い方以外は特出した点はなく、演奏よりもむしろ歌詞ありき。そのせいか、一曲一曲の歌詞の量が半端でなく、普通のバンドの三倍ぐらいあるのが特徴。その上CDにも歌詞カードとは別に詩集がついている。なんかちょっと得した気分になれるけど、どれだけ表現したいんだこれ。

その反面、あまりに世界観が完成されすぎていて、窮屈すぎるというか、解釈の自由が感じられないのが欠点か。


正直なところ、非常に灰汁の強いバンドであるため、手放しで褒めにくい。

とはいっても、ファーストアルバムとしては十分過ぎる構成で、彼らの魅力が十二分に詰まっているいいアルバムだとは思う。個人的にはこういった音楽は大好物なので非常に楽しめた。

ただ、いくらこのバンドが好きだからといって、間違っても知り合いにCDを貸したりしてはいけない。このバンドは誰かと共有せず、部屋の隅で歌詞と睨めっこしながら聞くべきだ。

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